時間的に少し離れた2つのエピソード記憶を連結して記憶するか、
それとも分離して別なものとして記憶し、混乱を避けるのか?
例えば、牛スジという「肉」を調理することを考えてみよう。
①まず40分ほど加熱する。そのあと水洗いをして、余分な脂を取り除く。
②次に、食べやすい大きさに切り分けて、再度60分ほど加熱する。
さて、肉の臭みを消すために、ある工夫をするのだけれど、
どんなことだったと質問されたとしましょう。
①の場面に関する質問なのか、それとも②の場面なのか、
同じ加熱するという行動に関連して、何をしていたのかを思い出さなければなりません。
①に連結して記憶していることであり、②とは関係がないと回答することができるはず。
記憶に混乱があれば、①なのか②なのか迷いが生じるでしょう。
何故、迷わなかったのか?
連結して記憶すべきか、分離して記憶すべきがを大脳の嗅内皮質が調整しているからです。
①と連結するのは、臭みを消すこと。②と連結するのは、味付けをすること。
①と②の過熱時に投入される材料があるのだけど、その材料も別々であることを記憶している。
「いつ」「どこで」といったエピソード記憶に不可欠な情報をコード化するのは、
嗅内皮質と海馬の連係プレーにあるわけで、料理教室での出来事の記憶は
海馬に数時間ほど確保され、次に前頭前野の皮質で1日から2週間ほど育成されます。
前頭皮質で記憶を育成している間は、その記憶を想起するときは海馬を経由しています。
最終的に大脳皮質へニューロンクラスターごと移動し、長期記憶が定着するわけです。
2週間をすぎれば、その記憶を思い出すのに、海馬を通さなくてもよいということになります。
料理教室で経験したこと…。
牛スジの臭みをとるためにはショウガや長ネギの青色部分を一緒に煮込みながら
灰汁をとるという料理の工夫はまさに「新奇体験」ですね。
新奇な体験は1週間から2週間の間に、夢の作業をともなって長期記憶となります。
その新奇記憶がもたらす「夢見」がどのようなものになるのか、
あなたの現実認識によってシナリオが創り出されるのです。
1週間ほどたったころに夢見がありました。
どこかで会ったことのある「おばさん」が、目の前にいる。
シャンプーのような、リンスのようなものを手にもっていて、
それを交互に使い分けながら、食器を洗っている。
洗濯機に投入された食器は油分が洗い流されてピカピカになっている。
油汚れがこびりつく洗濯槽が気になってしかたないが、
それはリンスのようなものを使えば流せるから大丈夫らしい。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~yumeyume/selena01w.html